SMC PENTAX 135mm F3.5の分解
オークションで落札したレンズ、SMC PENTAX 135mm F3.5ですが、到着後チェックしてみると絞りレバーを動かしても絞りがわずかに動くだけで開放になりませんでした。
こうなりゃ、自信はありませんでしたが、絞りがわずかに動くので物理的に壊れていないと勝手に信じ、分解してみることにしました。
では、さっそく分解の様子です。
絞りの部分ですので、マウント部からアクセスします。まずは、マウント部を固定している5本のネジを外します。
ネジの頭を潰さないように、サイズの合った+ドライバーで慎重にネジをゆるめます。
反時計回りに回せば、ネジはゆるみます。(「の」の字に回せばネジは締まるが基本です。)
5本のネジが外れた状態です。外したネジは紛失しないように、何かの容器に入れておきましょう。
マウント部は持ち上げると簡単に外れます。
この状態で絞り機構の部品が見えますので、先の細い棒状のもの(ピンセット)で絞り機構部を動かしてみると、どこかに引っかかっていたのが外れたようで絞りが動くようになりました。
絞りの問題は解決しましたが、見えている後レンズ玉にわずかですがカビらしきものがありましたので、この際ですから除去しておくことにしました。
作業性はレンズを外したほうが良いので、外してみることにしました。
レンズに付いている筒状の部分に切り欠きがあるのが見えると思います。この切欠き部を利用して、レンズを回し外します。
専用の道具があればいいのですが持っていませんので、100均で見つけた腕時計の裏蓋を外す道具を利用します。
ただ、爪の部分は若干太いので、ヤスリで細くしました。
慎重にゆっくりと反時計回りに回します。ちょっと回れば、後は指で簡単に回ります。
後レンズ玉を外した状態です。
レンズに指で直接触らないように注意し、わずかに付いていたカビらしき物をレンズクロスにレンズクリーナーを付けて除去します。
絞り部に油が出ていないかもチェックしておきます。
絞りを開放にして、ブロアーでゴミを除去しておきます。
外したレンズも再組立の前に、ブロアーでゴミを除去しておきます。
外したレンズを元に戻し、締め付けをしマウント部も元に戻します。
絞りレバーを基本位置にすれば、間違うことはありませんね。
外した5本のネジを元に戻します。最初は軽く締めた状態にしておき、最後に5本全部を確実に締めます。
ただし、あまり強く締めるとネジの頭を潰すかも知れませんので、ほどほどに。
念のため、絞りレバーを動かして、絞りが動くかどうか再度確認しておきました。(^^;
いやぁ、無事元に戻ったようです。無駄な出費にならなくて良かったです。
なお、分解は自己責任で行いましょう。ネジなどが固くて回らない場合は無理せず諦めることも大切です。
こんばんは
丁寧な解説ありがとうございます。
こうみるとなんかボクにできそうな予感が。^^
でもけっこうむずかしいんですよね。
100均の秘密兵器べんりですね!
ダイソーで売ってますか?
>雨帳瑞絵さん
こちらにもコメント、ありがとうございます。
>こうみるとなんかボクにできそうな予感が。^^
どうぞ挑戦して見てください。思ったより簡単に分解できますよ。
55mm/f1.8のジャンク品が1000円以下で手に入りますので、練習台に丁度いいです。
>100均の秘密兵器・・・
ダイソーで買ったのですが、今はもう見かけないですね。
あ、念のため 100円ではありませんでした。確か400円だったと。